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2020.06.16

8Mile, Eminem, Lose yourself

タイトルが入ります

<8Mile, Eminem, Lose yourself>

若い子と話しをしていて、エミネムって誰って聞かれたことにショックを受けて、彼が主演の映画「8Mile」 を勧めた。

『 “He`s choking how, everybody`s joking now! “

奴は生き絶え絶えなんだ、みんな笑ってる場合じゃないんだぜ!

“The clock has run out, time’s up over, bloah

あんたもバカじゃねえだろっ! 奴の立場を分かってるだろ、もう時間がねえんだよ! 』

エミネム先輩が放つルーズ・ユアーセルフの歌詞は胸下の内角高めをえぐり、只々怯む。

「カッコつけて損得の壁にこだわっている場合じゃねえぜ、兎に角、目の前のチャンスを無駄にしている暇はねえんだ! 音楽に全てを捧げるんだ! ただし、ヘマだけはすんなよっ!」 

僕は、酔いが醒める前に、忘れないようにエミネム先輩のrhyming歌詞をノートに2回書き写した。素面であれば108回は写経したいくらいの気分だ。あれから18年、突然に襲われた、こんな閉塞の時代だからこそ、この映画は鋭く刺る。

エミネムの感情の尖りと貧困からの不安がライムに一進一退に刻まれる、最後には彼の不退転の意志の強さが今の僕の骨身に沁みる。

1995年の米国・デトロイトが舞台の都市と郊外/格差の境界と分断(壁)に挑むフリースタイル・ラッパーが主人公の映画「8Mile , カーティス・ハンソン監督、2002年」は至極の一本です。