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2021.01.24

雨が似合う夜 / Brook Benton 「Rainy Night In Georgia」

タイトルが入ります

外は雨が降っています。雨をテーマにした曲は意外に多く、わりに歌にしやすいシチュエーションなのかも知れません。

子供の頃から雨降りがとても嫌いで、雨ガッパを着るのも傘をさすのも煩わしくて、でも濡れるのはもっと嫌で朝から雨が降っていると憂鬱な気分になっていました。

大人になってからもそれは変わらないものの、雨の日には雨の日なりの良さがあるなーなんて一歩引いて考えるようになり、楽しむまでは到底無理だけど、最近は雨の景色もなかなか良いよねなんて思うようになりました。歳かな。

 

雨がテーマの曲と言って最初に思い浮かぶのはこの「雨のジョージア」です。すごく好きな曲。1970年にブルックベントンが歌って大ヒットした曲です。
オリジナルは、スワンプロックのSSW、トニージョーホワイト。ほんとに沢山のアーティストがカバーしている曲なので、人気の程が伺えるのですが、特にメロディーが綺麗とか、曲調が複雑とか、サビが盛り上がるとか全く無くほんとに地味な曲です。
でも、やっぱり雨の日の曲って言うと真っ先に思い浮かぶんだよなーこの曲が。

雨の情景が浮かびますね。ソウルクラシックスの名曲。

 

 

ちょっと意外なところではブルースシンガー、ギタリストのOTIS RUSHが名盤「Right Place , Wrong time」の中で取り上げています。
他の曲はブルースマンだけにバリバリとギターを弾いているのですが、この曲はブルックベントンの歌唱をなぞる様に、実にしっとりと歌い上げています。
アナログ盤だとこれがA面の最後に来るので締め括りに相応しく、そして盤を裏返すと、B面1曲目「Natural Ball」で得意のスクイーズギターがまた炸裂するわけです。
こちらもブルースクラシックですが、味わい深い良いアルバムです。

さて男臭い2人の歌唱が続いたところで最後は、ランディークロフォードの歌唱でまた同曲を聴いてください。

 

ランディーはクルセイダーズをバックに歌った「STREET LIFE」の大ヒットで有名なR&Bシンガーです。
こちらはトミーリピューマプロデュースの81年のアルバム「Secret Combination」からです。
いやー、歌上手いね。当たり前だけど。

もし気に入ったら79年のアルバム「RAW SILK」も聴いてみて下さい。
歌の旨さはもちろん、サウンドもモダンとイナタさが同居したちょうど良い感じでそちらも、ものすごく好きなアルバムです。

 

今日は「雨のジョージア」三昧でお届けしました。
同じ曲もそれぞれアーティストによって印象が全然違う。
1曲に絞って色々なアーティストを聴き比べしてみるのも面白いですよね。
雨の日の休日は、そんな過ごし方もアリかと思います。
では、また来週。