YARD CO.,LTD.

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2020.08.23

職人の仕事 / FOURPLAY Between the Sheets / KENJI SHOCK

タイトルが入ります

 

90年代に流行ったフュージョンからのスムースジャズ。
一言でいえばデパートのエレベーターの中でかかってそうな音楽です。
もしくは、洒落た歯医者さんの待合室とか。
超一流の裏方のミュージシャンのセッションから始まったバンドが、今回ご紹介するFOUR PLAY 。こちらは93年のセカンド・アルバムになります。
アルバムタイトル曲では、ゲストボーカルにチャカ・カーンなんかも参加しており、スムース・ジャズでは超有名盤です。

 

 

 

バンドメンバーはボブ・ジェームス(key)、ネイザン・イースト(b)、リー・リトナー(gtr)、ハーヴィー・メイスン(ds)とフュージョン界の超一流ミュージシャン。
ギタリストこそ変わりながらもずっと長い活動を(現在も?)続けているバンドですが、僕は初期のリーリトナー在籍時、アルバムでいうと3枚目くらいまでが好きでよく聴きます。
全員が、いい意味で八分の力で、調和を重んじながら演奏している感じがとても心地いいです。その中にしっかりとそれぞれの見せ場と聴きどころがある。
これぞ、職人の仕事、というか名人芸ですね。
それでいてデパートのエレベーターでかかってそうという。笑

 

 

 

ドラムのハーヴィー・メイソンは数枚のソロアルバムも好きでよく聴くし、有名なところではハービー・ハンコックの名盤「ヘッド・ハンターズ」での名演。あと、マリーナ・ショウの大名盤「Who Is This Bitch Anyway?」なんかにも参加していますね。
そして、ミュージシャンとしてだけでなく、プロデューサーとしても数々のアルバムに関わっており、こちら日本の職人ミュージシャン大村憲司さんの78年のソロ・セカンドアルバム「KENJI SHOCK」もプロデュースしています。
大村憲司さんといえば、YMO、大貫妙子、EPO、井上陽水等、誰もが聴いたことある日本のポップスの黄金期に多くのアルバムやツアーにスタジオ・ミュージシャンとして参加している職人ギタリストです。

間違いなく、ジャケ買いはしないであろう、大胆で不思議なジャケットデザインのこのアルバムは、自分的にアナログ盤で長年聴き続けているオレ的名盤でもあります。
ジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサーという後のTOTOのメンバーをバックにブルージーにギターを歌わせる大村憲司さん特有の伸びやかなプレイを堪能して下さい。

 

 

98年に49歳という若さで亡くなられたニュースを知り、ショックを受けたことをつい昨日の事にように覚えているのですが、自分が今まさにその年齢を越えるという事実に、なんだか違和感を覚えます。