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2021.01.31

存在としてのオルタナ / NEIL YOUNG 「Homegrown」

タイトルが入ります

 

ニール・ヤングといえば、70年代から活躍しているカナダ出身のミュージシャンで、どちらかというとフォークシンガー的なイメージが強いアーティストだと思います。
確かに70年代はそのフィールドにおいて活動していましたが、80年代、90年代、2000年代と変わっていく時代に合わせて様々な音楽スタイルを吸収し、次世代のミュージシャンとの共演し、その中でも圧倒的な存在感を示してきました。
エリック・クラプトンやボブ・ディランなんかと同じ、大御所ミュージシャンと横並びの存在には違いないのですが、もっと身近に感じるのがこの人の特徴だと思います。
いい意味で円熟していないというか、内省的でなんだか危なっかしいイメージとか。王道からいつも少し離れた、存在としてのオルタナティヴなんですよね。
その人間味溢れる存在感とその音楽に、結局僕らは惹かれるのかも知れません。

 

 

1972年にキャッチーな大ヒットアルバム「Harvest」の後、盟友を立て続けに亡くした悲しみもあってか、74年「On the beach」75年「今宵その夜」とどちらかというと暗く内省的なアルバムが続きます。
個人的には2枚ともわりに好きなアルバムなのですが、代表アルバムとして話題に上ることはあまりありません。
そして、ちょうどこの同時期に録音されにも関わらず、いろんな理由で発売には至らず、長い間お蔵入りになっていたアルバムが去年2020年にリリースされました。
それがこの「Homegrown」です。

 

 

そんなアルバムが、YOUTUBEやストリーミングサービスで聴けるなんて、素敵な時代ですよね。
弾き語りや仲のいいミュージシャン数人で録音されたという正にプライベートな内容のアルバムです。
リヴォン・ヘルムのドラム、ベン・キースのスティールギターがニールの歌を包みます。1曲目「Separate Ways」

パーソナルなピアノの弾き語り「Mexico」

ザ・バンドのロビー・ロバートソンとの共演、右チャンネルのアコースティックギターがロビーです。このアルバムで一番好きな曲「White Line」

正にこのアルバムも、僕の「深夜に音量と照明を絞ってゆっくり聴きたいアルバムリスト」に今入ってます 笑

 

さて、今、時代は大きく変わろうとしています。
既存の王道、主流であったものの土台がグラグラとゆらぎ始めています。
新しい時代へのパラダイムシフトが起きている事は間違いないでしょう。
そしてこのコロナウィルスの流行により、そのスピードはさらに加速しているように感じます。
僕自身は無謀にも20代で独立し、事業においても人生においても何度も失敗しながら周りの人々に助けられて、何とかやってきました。
元々が世間の王道から外れている人生なので、次にどんな時代が来ても、また何とかやっていくしかありません。笑
まだまだこの先も長いですが、時代を柔軟に受け入れて、その中で自分が出来ることを無理せずにやって行こうと思います。
主流の人たちが見過ごしたパーツを丁寧に拾いながら、「ジ・アザー・サイド」精神で。笑