YARD CO.,LTD.

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2021.01.17

冬のキャンプ / The Rolling stones 「WINTER」

タイトルが入ります

 

こちらにも本格的な冬がやってきました。
トップの写真は、散歩コースでもある近所の琵琶湖岸で撮影したもので、湖面の水しぶきが風で跳ねてそれが凍ってできたまさに自然の造形です。
長い間ここに住んでいますが、このような景色を見たのは初めてです。
今年は、相当寒いって事がわかりますよね。

 

そんな時期の湖岸の広場でも、ちらほらテントを張っている方を見かけます。
もちろん石油ストーブや薪ストーブをインストールしての事だとは思うのですが、僕自身はこの寒さの中、準備や撤収作業を考えると、なかなか気軽にキャンプでも行くかって気になりません。
虫もいないしストーブでテントの中は暖かく、静かで冬のキャンプは最高だよって言う方の気持ちは勿論分かるのですが、僕のキャンプはある程度、無防備に楽しめる時期くらいまでにしておきます。
なので、冬が終わる3月くらいまではキャンプはお休みですね。

 

その代わりと言ってはなんですが、この時期は夜にYOUTUBE動画で国内外のキャンプ動画をぼーっと眺めたりしながら過ごしているわけです。
カルフォルニアのYOSEMITE PARKやBIG SURなどの景色をみながら一杯飲むのも悪くない冬時期の過ごし方だと思います。
そんな色々眺めているYOUTUBE動画の中で、「おやじキャンプ飯」という不思議なドラマ?があって、これが最近すごくお気に入りなのです。
明確な起承転結があるストーリー仕立てでは無いのですが、近藤芳正さん演じる元中華料理店の店主が、滞在するキャンプ場での日常。
小津安二郎の映画やR.カーヴァーの小説のような、じんわり描かれる不思議に人間味のある世界観についつい引き込まれてしまいます。
1話20分ほどの動画で、現在6話までアップされています。
どの話も実にしみじみくるのですが、特に気に入りの4話の最後のシーンを上げておきます。

 

「この街 いいっすね、 ちゃんと家 借りようかなぁ」
「いい不動産屋、紹介してやろうか?」
「なんで 知ってるんですか 」

 


 

さて、今日のBGMは、冬をテーマという事でずばり「WINTER」。
ローリング・ストーンズの73年のアルバム「羊頭のスープ」のB面の3曲目に収録されています。
このアルバムは、高校1年の年末に輸入盤のLPで買って、その冬よく聴いていたのですごく当時16歳頃の記憶と結びついています。
熱心なストーンズファンでもなかったんですが、何故かこのアルバムには強い印象があり、特にこの曲はやはり今聴いても好きですね。

 

ある意味ストーンズぽくない地味な曲ですが、隠れた名曲だと思います。
ほぼセッションのように録音されたであろうラフな演奏も、バンドの雰囲気と勢いの方に作用して、この時代ならではのバンドサウンドの良さがあります。
右と左に振り分けられたキース・リチャーズのサイドギターとミック・テイラーのリードとサイドの対比もよく、ニッキー・ホプキンスのピアノがその間を繋ぎます。

 

ミック・ジャガーが繰り返し歌う、最後のリフレインのフレーズが印象的です。

 

「Sometimes I wanna wrap my coat around you, woman」